あたまの休息所
第六話 1999.5.25

「眼に青葉、山ホ トトギス初鰹」

桜が咲き、つつじが咲いて、あやめ・しょうぶ・かきつばたとくれば梅雨。

梅雨がくればあのうるさい蝉の鳴く夏に突入です。

これからの二ヶ月は一番体調を崩しやすい時期です。

かびの発生、生物は腐りやすい、蒸し暑さで寝冷えをする。

体調に注意して暴飲暴食をしない、睡眠を取る。

そこで第五話での「成人病」の大きな視点でなく、今のあなたの体の健康について第六話では「胃腸」に付いて考えてみましょう。


「胃腸」

「もう腹一杯」 「腹八分目」とよく言うが、胃袋の容量は、個体差はあるが、だいたい1.4〜2g、ビール瓶2本か一升瓶一本ぐらい。食物が入ってないときの胃は、しぼんだ風船のような形で食道から垂れ下がっているが、結構膨らむものだ。もっとも胃袋(まさに袋状の臓器である)が膨れっぱなしでは困る。栄養を吸収する為に消化する働きこそ重要だ。

我々が食べた最初の一口が胃に達すると、胃は早速蠕動運動を始め、胃液を出して消化活動に入る事になる。

食物を溶かす役目をはたす胃液は、無色透明で、その中には塩酸(胃酸)やペプシン(たんぱく質を分解する酵素)が含まれ、成人ては1日に1〜3g作られる。

かたや、胃の蠕運動は1分間に3回程度とかなり規則正しく、胃の出口(幽門)へ食物を運ぼうとするが、幽門は狭く、強靭な括約筋でできているから、ある量以上の食物は通過出来ない。したがって、幽門を通過できずに残った食物は胃に押し戻され、2〜3時間とどまり、胃液に溶け、蠕動運動でこなされ、次第に粥状になっていき、腸へと運び出されて行くのである。

所で、胃液は硬い肉でも溶かすのに、なぜ自分を溶かさないのか? それは、胃液の中に混じっている粘液性の物質が、胃粘膜の表面を被って浸食を防いでいるからだ。さらに胃壁の上皮細胞は絶えず剥がれ落ち、新しく作られた細胞へと置き換えられ、胃粘膜の傷が修復されている。ストレスから、この防御機能が崩れ、胃が溶けてしまうのが胃潰瘍。胃液は十二指腸にも送られてくるので十二指腸潰瘍も同様にして起きてくる。

腸は全長6.5〜7.5m。5〜6mの小腸(十二指腸・空腸・回腸からなる)と、約1.5mの大腸(結腸・直腸・肛門からなる)とに分けられる。胃から粥状になって送り出された食物は、十二指腸→空腸→回腸と移動する3〜4時間で、栄養分と水分の90%を吸収される。つまり、食物の本格的消化・吸収は小腸で行われるわけであります。

小腸を出た食物の残りかす(腸内容物)は、大腸を通過する間に残りの栄養素と水分を吸収され、普通の便形となり、S状結腸と直腸にためられ、肛門から排出される。

こうして胃から出た食物が直腸に到着するまでに18時間かかるのである。

腸の蠕動運動は、胃に食物が入ると同時に始まる。この「胃・結腸反射」と呼ばれる現象は朝食後にもっとも強く起こるので、便秘解消のチャンスはこのときが一番と言う事になる。逆に、朝食とその後のトイレタイムもとれない様な慌しい朝を毎日送っているようでは便秘解消はおぼつかない。便秘と言えば、食物繊維を多く採るのが効果的だが、大腸ガンの予防上にもよい。1日30gの食物繊維の摂取で大腸ガンは防げるといわれている。

「胃は第2の顔」とか「大腸は心の鏡」などと言われ、胃腸は精神的・肉体的ストレスの影響を受けやすい臓器だと。

過労と睡眠不足を避け、食事は規則正しく、楽しく食べるようにしたいものです。

なかなかうまく行かないのが現実で、たとえ一つでも二つでも出来るものから、自分の体ですから。


以上、最近歳なのか健康を気にしだした小生ですが、やはりなるようになると居直っているのが現実です。

以上新たな事柄につづく

参考引用(Business Data)


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