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第36話 土星

私事ですが、宇宙大好き人間であります。 現在「カッシーニ」が7年の歳月をかけ、いよいよ土星に到着しました。 7月から随時NASAから情報が発表されるようです。 知りえる情報を記載します。


パイオニア11号
1974年12月2日、木星から41,500kmまで接近し、木星及び衛星の撮影・各種観測を行う。1979年9月2日、土星から214,500kmまで接近し、土星及び衛星の撮影・各種観測を行う。1990年2月23日、海王星軌道を通過し、太陽系を脱出。1996年末、通信が途絶える

ボイジャー2号
1979年7月9日、木星から650,000kmまで接近し、写真撮影・各種観測を行う。1981年8月26日、土星から101,000kmまで接近し、写真撮影・各種観測を行う。 1986年1月24日、冥王星から71,000kmまで接近。1989年8月24日、海王星から5,000kmまで接近し、各種観測を行う。その後、太陽系を脱出

ボイジャー1号
1979年3月5日、木星から278,000kmまで接近。写真撮影・各種観測を行う。1980年11月12日、土星から124,000kmまで接近。写真撮影・各種観測を行う。その後、太陽系を脱出し、1990年2月14日、地球から59億km地点で太陽系全体を撮影

カッシーニ
アメリカとESAの国際協力ミッションで、土星の探査を行う。土星の衛星タイタンの大気圏にプローブ「ホイヘンス」を放出する予定(探査機はアメリカ、プローブ「ホイヘンス」はESA)


最新 土星
カッシーニ探査船

土星探査 美しい輪をもつ土星は、水に浮くほど軽い天体  望遠鏡で見ると円盤のように見える土星は、太陽系のなかでは、木星の次に大きな惑星で、大小30個の衛星をもっています。赤道にそった直径は、地球の約9倍です。密度が小さく、重さは地球の95倍しかありません。水に浮くほど軽い天体です。木星よりも外側の軌道を、約10.5時間で自転しながら、29.5年の周期で公転しています。美しく見える土星の輪は氷のつぶでできていて、その幅は23万キロメートルを超えます。輪の層は大きく7つに分かれていて、ところどころにすき間があります

パイオニア11号は、1979年9月1日に土星に2万900キロメートルまで接近し、史上初の近接撮影をおこないました。その結果、土星にはA環と呼ばれる輪の外側にF環、さらにE環、G環の存在を確認しました。その後は太陽系の外に向かって飛行を続け、83年6月13日に太陽から、約45億2100万キロメートルのところで海王星の軌道を越えました。

木星と土星を探査するボイジャー1号と2号はそれぞれ木星を探査したあと、1号が1980年11月13日に、2号が81年8月25日に土星に近づいて観測しました。1号によって土星の輪から電波が出ていてオーロラがあることや、タイタンの大気がメタンでなく窒素(ちっそ)であり、生物のいる可能性が低いこと、衛星のミマス、ディオネ、レアにはクレーターがあることなどがわかりました。また、新しい衛星8個(現在では30個確認)を観測や撮影から発見し、2号の観測では、土星の輪の厚さが150メートルくらいで、輪の中にはねじれているものや細い溝(みぞ)があるものなどがあることなどがわかりました。

土星の衛星タイタン
カッシニは土星の衛星のタイタンを、1490万キロから770万キロ間の映像を6月2日から6月17日まで、赤外線写真を記録しました。
フェーベ表面

火口壁の状態が鮮明に判断できる。明るい小さく束ねた筋が壁面見えるが、氷と判断されます。フェーベが暗い灰のような薄い層で覆われている氷に富んだ天体であるという見解を裏ずけています。

左上で火口壁に沿って白く光るものは、壁に沿って表面の暗い灰が崩れて氷の部分が過度に露出された為です。


NASAはESA(欧州宇宙機関)と共同で、土星を探査をするカッシーニ探査機計画を進めています。カッシーニ探査機は1997年10月15日に、ケープカナベラルから打ち上げられました。探査機は直接土星には向かわず、金星や地球の重力を利用しつつ(スイングバイ航法といいます)、木星に向かいます。木星での観測の後、今度は木星の重力を利用して土星に向かいます。カッシーニ探査機は土星の衛星タイタンへ小型探査機「ホイヘンス」を送り込みます。ホイヘンスはタイタンの大気に突入し、パラシュート降下を続けながら観測を行う予定です。

新たな事柄につづく

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