七月といえば七夕です。最近星に懲りだし宇宙を旅する夢を見ています。前回に「北海道・北方・北の方向で何か探して来ます。」といいましたが前回と同じ宇宙でなく星座の話です。七夕だから織姫と彦星の話と思いきや残念代表的な誰もが知っている星座。オリオン座です。写真も含めてご覧下さい。

オリオン座付近の天空図

ボイアディアと言う地に巨人族の狩人オリオンが住んでいた。
彼はある日キオス島に狩に行き、そこの王女に恋をした。
彼女との結婚を認めてもらおうと、父王に頼み込んだが、キオス王は狩人なんぞに大事な娘をやりたくない、王は「裏山の野獣を退治したら考えてやる」と言った。本当は相打ちを狙ったのだろうが、なんとオリオンは見事その野獣を討ち取ってしまった。 考えた王は、オリオンに睡眠薬入りの酒を進め、オリオンが眠っている間に彼の両目をえぐり取った。
盲目になってしまったオリオンに同情したのがオリュンポス１２神の一人、鍛冶の神ヘパイストス。 「気の毒だから目を治せる人を紹介する。地図と手紙を持って行って直してもらえ」とヘパイストスはそう言って、太陽神アポロンの住んでいる場所への地図と、アポロンへの手紙をオリオンに持たせた。 アポロンの力で目を治してもらったオリオン。そこにアポロンの妹の女神アルテミスがいた。狩を司る月の女神アルテミスはオリオンを気にいり、オリオンも自分の世話をしてくれるアルテミスが実の妹のように可愛がった。しかしアポロンは面白くなく、「あの巨人が憎い。よくも俺の可愛い妹を。」とアポロンは嫉妬の炎をオリオンに向けた。 オリオンが一緒に暮らすようになって随分経った。彼もすっかり元気になり、一人歩きもするようになった。そこでアポロンはサソリに命じた。オリオンを殺すようにと。 次の日、アルテミスはオリオンが倒れているのを見た。
アポロンの言いつけでサソリが殺したことを知り、女神アルテミスはオリオンを哀れに思い、星にすることにした。そしてオリオンは冬の夜空に輝く巨大なオリオン座となったのであった。 オリオンを殺したサソリはその後蠍座になり、蠍座が出ている間はオリオン座は見えないと言われている 。

とは別の説があります。ある日、オリオンが頭だけを水の上に出して海を歩いているのを見つけたアポロンは、妹のアルテミスにそれを指し示して、「いくらおまえが狩りの女神であってもあの海に浮かんでいる黒い物を射ることはできないだろう」と言いました。アルテミスは弓の名手でもあったので、それがオリオンだとは知らずにオリオンを射止めてしまいました。やがてオリオンの死体が海岸に打ち上げられ、悲しんだアルテミスはオリオンを星座に上げたといいます。と言うものです。

どちらの説がお好みですか？
どちらにしても不運な事は人類はじまってから延々とあるのでしょう。
「私の上に停滞しているのでは」と思うのは小生だけでしょうか。

オリオン座　M42星雲

　オリオン座 Orion- 4等以上の星数：29個 6等以上の星数：202個

●主な恒星●
α星 ベテルギウス 赤経 05h55m10s 赤緯 +07゜24'25" 光度 0.50等 距離 450光年
β星 リゲル 赤経 05h14m32s 赤緯 -08゜12'06" 光度 0.12等 距離 800光年
γ星 ベラトリックス 赤経 05h25m08s 赤緯 +06゜20'59" 光度 1.64等 距離 400光年
δ星 ミンタカ 赤経 05h32m00s 赤緯 -00゜17'57" 光度 2.23等 距離 1500光年
ε星 アルニラム 赤経 05h36m13s 赤緯 -01゜12'07" 光度 1.70等 距離 1300光年
ζ星 アルニタク 赤経 05h40m46s 赤緯 -01゜56'34" 光度 2.05等 距離 1300光年

●主な変光星●
U ミラ型 周期 368日 赤経 05h55.8m 赤緯 +20゜10' 極大 4.8等 極小 13.0等
vv 食変光星 周期 1.485日 赤経 05h33.3m 赤緯 -01゜10' 極大 5.3等 極小 5.7等

●主な二重星●
β星 角距離 9.5" 赤経 05h14.5m 赤緯 -08゜12' 主星 0.1等 伴星 6.8等
θ1星 角距離 8.8" 赤経 05h35.3m 赤緯 -05゜23' 主星 6.7等 伴星 7.9等
σ星 角距離 12.9" 赤経 05h38.7m 赤緯 -02゜36' 主星 4.0等 伴星 7.5等

　　　　　　　オリオン座中央部にある馬頭星雲

たまには夜空を見るのも良いですよ！不運を忘れ、吹き飛ばしましょう。

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