あたまの休息所

第十七話  2002.2.15

私事ですが最近に無く、感動したので。後日紀行文を出したいと思っております。

21世紀、冬季リンピックがソルトレークで浮かれてた2月、長年の夢のオーロラの観測に行きました。

ここであえて「観測」と表現したのは、見に行くと言った観光的でなく、小生としては学術的に興味があったので。

待ちに待った二月八日、エアーカナダでバンクーバーに9時間。
国内線て゜エドモンド経由で最終目的地のイエローナイフまで3時間、関空を(日本時間18時)出発してカナダイエローナイフには現地時間22時到着。
約20時間の空の旅でした。

夜10時イエローナイフについた我々をいきなりオーロラが出迎えてくれました。なかなか見られないと聞いていたのに着くなりご対面となり当日のこれから行く観測に期待と興奮で「早く早く」と浮き足だっていました。

観測に最適な時期に来たとは言え、滞在中(3日間)それは素晴らしい、感動としか伝える事が出来ない。

素晴らしいとは聞いていましたがこれほどとは、凄い、綺麗等での表現しえない、唯唯感動、でした。

今回の話ので、ご存知てすよね、でも見ないとその醍醐味が解からない。オーロラです。

チャンスがあれば是非行かれる事をお勧めします。本当に素晴らしいですから。


極光とも呼ばれるオーロラが最も見事に観測されるのは、磁極をベルト状に取り巻く地磁気緯度65°〜70°の極光帯です。

北極圏に近いアラスカのフェアバンクスは絶好の観測地となっていて、年末から翌春にかけて研究者ばかりでなく、多くの観光客がオーロラ見物のために酷寒のアラスカを訪れます。

残念ながらオーロラツアーを夏季に組むことはできません。極地の夏は白夜によって夜通し薄明るく、オーロラが目立たなくなるからです。  

多彩で壮麗なカーテン状オーロラは極光帯でしか見られません。しかし、北の夜空を炎のような赤色に染める低緯度オーロラは、日本列島でも観測されることがあります。

『日本書紀』に「天に赤き気あり」(推古28年)とか「火の色あり。空に浮かびて北に流る」(天武11年)などとあるのは、この低緯度オーロラのことと推定されています。

 

 オーロラは

太陽活動と地磁気が密接に関係して起こる現象です。太陽フレアと呼ばれる太陽表面の爆発が起きると、その2〜3日後に地球に磁気嵐が発生し、それに伴ってオーロラ活動もさかんになります。このため日本列島でも、オーロラの上部がかろうじて見えるようになるのです。

今年の4月7日には北海道陸別町において、8年ぶりに低緯度オーロラが観測されました。

地球磁気圏のMHD発電  

オーロラは真空放電に伴う発光現象で、その原理はネオンサインと同じです。真空放電の発光がオーロラと似ていることに注目したのは、電子の発見者であるJ・J・トムソンです。

電極を飛び出した電子が、ガラス管内部に残存した気体分子に衝突すると、気体分子はエネルギーの高い状態に励起し、再び元の状態に戻るときに、エネルギーを特定の波長の光として放出するのです。  地球には太陽風と呼ばれる高速のプラズマ流(主に電子と陽子)が吹きつけています。しかし、プラズマ流は極地の超高層に直接飛び込むことはできません。オーロラの原理はネオンサインと同じでも、その発光の仕組みは単純なものではないのです。

また、オーロラは雷と異なり、持続的な放電による発光現象です。つまり雷雲のような蓄電器ではなく、電力がたえず供給される発電システムが地球周辺に存在しなければなりません。

これは長らく謎とされていましたが、1970年以降の人工衛星による観測などから、地球磁気圏にはMHD発電(電磁流体発電)と似た機構があることがしだいに明らかになってきました。

 地球は巨大な磁石です。荷電粒子からなる太陽風が、地球磁場を横切るように吹きつけると、負荷電の電子と正荷電の陽子には逆向きの力が作用し、互いに反対方向に運動して起電力が発生するといわれています。太陽風と地球磁場の相互作用によるこの“オーロラ発電機”は、出力が数兆ワットにも及ぶと計算されています。

エネルギーを得て加速された荷電粒子が、磁力線に沿って高度100km以上の超高層に回り込むと、希薄に存在する高層大気の原子や分子に衝突してオーロラを出現させると考えられています。

木星のオーロラ

 

 太陽風、惑星磁場、大気がオーロラの3要素。惑星探査機ボイジャーは、木星、土星、天王星にもオーロラが存在することを確認しました。しかし、大気は存在しても磁場の弱い金星や火星ではオーロラは発生しないようです。

(参考文献 科学の不思議より)

 


以上新たな事柄につづく 株式


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